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信楽は、日本六古窯の一つで1250年の伝統を誇る日本最古の産地です。
天平14年(742年)聖武天皇が紫香楽宮の造営に着手された際に、布目瓦、汁器の須恵器を焼かれたことに始まります。室町・安土桃山時代では茶陶が盛んになり、江戸時代には茶壺やみそ壺・徳利・土鍋など日用の雑貨類の製造が進みました。現代では、傘立てや庭園用品・食器など様々な発展を遂げ、狸の置物は今や「信楽」のシンボルとして有名になっています。 |
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製作方法には「ひも作り」、「たたら作り」や水挽き(轆轤成形)、鋳込み成形などの色々な手法があります。
原料については主に粘土を使用します。その粘土を乾燥させ、機械で粉砕すると陶土になります。
主に使われている陶土は、なんと約20種類もあるんです。 |
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約2週間~2ヶ月かけて風通しの良いところで乾燥します。
※物の大きさにより乾燥させる期間は前後します。 |
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十分に乾燥させた作品を窯に入れ、750℃~800℃で約10時間~12時間かけて焼成(粘土を窯で加熱して石質にすること)します。 |
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素焼きした作品にお好みの釉薬(うわぐすり)をかけます。
釉薬には、灰を使った灰釉が多く、土灰やわら灰、長石、木炭をもとにしています。さらに色付けするために酸化鉄や酸化銅、酸化コバルトなど金属粉を加えていきます。
釉薬のかけ方には「流しかけ」や「浸しかけ」、「ぬりがけ」、「ふきつけ」などがあります。 |
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再度、作品を1230℃~1280℃で焼成します。
焼成には、空気をよく通して焼く酸化焼成と、空気をあまり通さずに焼く還元焼成の2種類の方法があります。
焼き方により仕上がりの色合いや感じが異なり、「やわらかい感じを出したいときには酸化焼成」、「味のある色合いにしたいときには還元焼成」といった感じに使い分けます。
焼き上がったものを釜から出せば、完成となります。 |
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